「ゼノ」少年牧場について
わたしたち社会福祉法人「ゼノ」少年牧場は、1962年、創始者故ゼノ・ゼブロフスキー修道士の「障がいのある子どもたちの楽園をつくりたい」の願いのもと、広島県の沼隈にて産声をあげました。ゼノ修道士の「人間是れみな同じ」の精神に共感してくださった多くの人たちのご支援により開設したわたしたち「ゼノ」少年牧場は、現在、福山市沼隈町、福山市神辺町、岡山県井原市、の3つのエリアにて、知的障がいのある人、乳幼児、児童といった人たちへ多数の福祉サービス事業を展開しています。現在の日本では、超少子高齢化による人口減少、自然災害による復興活動など様々な社会情勢の変化があります。この課題に対して、わたしたち「ゼノ」少年牧場は、福祉を必要とする利用者・家族の皆様、スタッフ、そして地域社会のために、迅速に対応していきたいと考えています。
理念
明日を信じ限りなき前進をしよう
理事長挨拶
理事長:寳子丸 周吾
(ほうしまる しゅうご)
少子高齢化と人口減少、人財の不足が叫ばれる中で17人の新しい仲間を迎え入れることができました。まずは、新たな大志と希望を胸に抱いて参集してくれた仲間たちに対し、感謝したいと思います。
今、世界中が新型コロナウイルスという見えない脅威にさらされ、不安と恐怖の中で闘っています。新しい年度を迎えるにあたり、本年度において何に重点を置いて取り組んでいくかを申し上げたいところですが、混乱の真下にある中で約束のできない事柄を書き連ねていくことは控えさせていただきたいと思います。
千葉県においては、障害者支援施設で、大規模な集団感染が発生し感染した31人の職員全てが入院し、取り残された利用者の方々は派遣された医師と看護師によって支援と治療が行われています。環境の変化に敏感な利用者の方、何が起きているかの理解が難しく混乱されている方も居られ、現場は大混乱であるとの報道を目にしました。
兵庫県の高齢者の方が利用するデイサービスセンターでも集団感染が発生し、1つの事業所で14人のお年寄りが命を落としています。
「ゼノ」少年牧場は当面の間、子どもたち・利用者・職員の命と健康を守ることを最優先に考え、この混乱とウイルスとの闘いを乗り越えていきたいと思います。広島県内において新型コロナウイルス感染症の蔓延期に入った時は、事業所の閉鎖や休止等を余儀なくされ、皆様にもご迷惑をおかけすることが予測されます。こうした混乱を招くことの無いように最大限の努力と対策を行なってまいります。
「ゼノ」少年牧場の石碑には、「明日を信じ 限りなき前進をしよう」という言葉が刻まれています。戦後の混乱期にゼノ・ゼブロフスキー修道士が明るい未来を信じて、子どもたちや障がいのある人たちの輝ける場を開拓してきた精神を忘れることなく、前を向いて歩んでまいりたいと思います。
皆様のご理解と御協力をお願いし、挨拶といたします。